「最近、前歯が出てきた、すきっ歯になってきた」という方はご用心
40代、50代、60代の方で"最近、気のせいか出っ歯になってきた""以前と比べて、歯と歯の間に隙間ができたような気がする"という方はいませんか?
もともと問題のなかった歯並びなのに、お口の中になんらかの問題を起こし、それが原因で歯が移動してしまうことを「病的歯牙移動」といいます。実はこうした症状を抱えているにも関わらず、まったく気づいていない方が多くいらっしゃいます。
急に出っ歯になってしまう原因は?
たとえば、重度の歯周病などで、あごの骨が破壊されている場合です。
歯の土台である骨が破壊されると、臼歯(犬歯より奥にある歯)が抜けたり、前歯の方に向かって倒れてきます。ヒトの咬む力の一部はつねに臼歯を前歯の方へ倒そうする性質がありますから、そのチカラは前歯に伝わります(口の中では川の流れがあり、それは頭の後ろから唇へ向かって流れていると考えてもいいかもしれません)。
そして、臼歯が前の方に倒れ、咬み合わせが低くなると、下の前歯は上の前歯を突き上げることになります。前歯が突き上げられた結果、出っ歯やすきっ歯になってしまうというわけです。
どうやって治療するの?
このようなケースでは、「部分矯正(LOT)」と呼ばれる、部分的な矯正で改善できます。
当然ですが、歯周病を残したまま歯を移動させることはできません。まず適切な処理を行い、歯周病を改善させてから矯正装置を取り付けます。症例にもよりますが、期間は一年程度。部分的な矯正ですから、すべての歯を動かす通常の矯正と比べ、短期間で治療が終了します。
"毎日口紅をぬる時に、前歯がどんどん前に出てきたように感じる""10年前の写真と比べて、歯が大きく前に出ている"といった症状でお悩みの方、ぜひ一度当院までご相談ください。
症例写真の治療について
歯周病により病的に移動してしまった前歯を元に状態に戻しました。
上下に通常の固定装置を使用し、部分矯正として行いました。治療期間は、約10ヶ月です。
症例写真の治療の費用
600,000円(税別)
症例写真の治療のリスク
- 原則透明な固定装置を使用しますが、見た目が気になる場合があります
- 隙間に食べた物が挟まりやすくなるので、口腔ケアをしっかり行う必要があります
- 場合によっては、硬い物を咀嚼する時に痛みを伴うことがあります
- 治療内容によっては抜歯をする必要があります
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