トップへ » 院長紹介・経歴 » 加冶矯正歯科クリニックの歴史 » 表参道時代

表参道時代

表参道時代成人専門矯正歯科医院としてはじめた加治矯正歯科も、大手町の医院が多少手狭になり、、後にイエテボリ大学矯正科に留学することとなる私の弟が勤務し始めてくれたこともあって、1997年に表参道に分院となるクリニックを開きました。

同じ頃、前述の藤本先生から、私自身が千葉時代に経験したことを活かし、一般臨床医のための矯正コースをやらないかとのお誘いがあり、研修会の教壇に立つことになりました。
2012年現在、16年目として現在に至ります。


顎関節症に対し、咬合の不関与性は今では、コンセンサスができてると思われおりますが、歯科の二大疾患である、虫歯と歯周病に関して歯並びと噛み合わせがどのくらい関与しているかは今だもって明確に解明されてはおりません。

歯の混雑がある患者さんでは当然清掃性が低下し、プラークがたまりやすい環境のため、虫歯や歯周病のり患率が高まるように思われますが、今のところはっきりした根拠は提示されていません。
矯正で歯並びや噛み合わせを治療することが、単純にその方が亡くなるまで自分の歯を失わないという免罪符を買ったことにはならないということです。
多分プラークコントロールをしっかり行うことの方が、影響力が大きいと思われます。
だからと言って矯正治療の価値が軽んじられるわけでなく、臨床では開咬症例のようにむしろ矯正的手段以外に良い治療法がないこともままあります。

今のところ矯正治療が明らかに患者さんに貢献しているわかりやすい部分があるとすれば、それは審美性の改善ではないでしょうか。

表参道の加冶矯正歯科クリニックでは、日本人の顔貌に合わせた、可能な限り審美的な位置に歯を並べるということを実践しています。

また、人間はもともと日常生活の99%は口を閉じて生活しているのですから、口を閉じたときの顎の大きさや形まで踏み込んだ治療をコンセプトにしています。
具体的には鼻から下の審美性を改善するためのおとがいへのヒアルロン酸注入や、顎の骨の手術を含めた選択肢を用意しています。

うれしいことに表参道の加冶矯正歯科クリニックでは、大手町時代に治療をした患者さんがお子さんを連れて来院され、親子二世代にわたって治療をされる方々も増えています。


一方、歯周病や欠損歯のある患者さんは、たいてい中高年者の方々です。そのような方の矯正歯科治療も、2000年過ぎ頃から増加傾向であることを実感しています。
中高年の患者さんにおいて、最近は治療計画の中で臼歯部欠損に対してのインプラント治療の使用率が高まり、それを強力な固定源として使うことで矯正治療の適用範囲も広がっています。

中高年の方々は"矯正をしたい"というよりも、歯科の全体の治療の中で、矯正をしないと治療がスムーズにいかないというタイプが多いと思われます。
逆に短期間でも矯正を適用することで、治療結果の品質が大きく向上するケースも多いのではないかと思います。
高齢社会を迎え、このような矯正が増えている事を実感しているところです。


トップへ » 院長紹介・経歴 » 加冶矯正歯科クリニックの歴史 » 表参道時代


コールバック予約