2009年3月 « トップへ » 2010年3月

2009年4月18日

お支払い方法

当院では、現金でのお支払いの他に分割払い、クレジットカードでお支払いいただけます。

一括支払い
当院指定の銀行口座へお振込み下さい。
注:銀行口座へのお振込み手数料は患者さまのご負担になります。

院内分割払い
無金利での分割を行っています。
2年間で6回払いなど、まずはご相談ください。

クレジットカード
クレジットカードでもお支払い可能です。
カード利用可

矯正治療では原則として健康保険は使えませんが、矯正治療費は医療費控除の対象になります。
医療費控除について

2009年4月17日

歯科の医療費控除とは?

医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

矯正治療にかかった費用は医療費控除の対象になります。医療費控除は医療費の負担を軽減するために設けられた制度で、一年間に10万円以上の医療費が必要になった場合に所得税の一部が戻ってきます

本人及び生計を同じにする配偶者その他親族の医療費(毎年1月1日から12月31日までの分)を支払った場合には翌年の3月15日までに申告すると医療費控除が適用され税金が還付または軽減されます。

ただし、年間お支払いになった医療費が10万円以上でなければ対象となりません。(申告額は200万円が限度です)所得金額合計が200万円までの方は所得額の5%以上医療費がかかった場合に申告できます。

控除金額について

控除される金額は下記の計算額になります。


控除金額について


所得税率は所得が多いほど高くなりますので、高額所得者ほど還付金は多くなります。

詳しくは国税庁のホームページへ

医療費控除の対象となる医療費

・医師、歯科医師に支払った診療費、治療費
・治療の為の医薬品購入費
・通院、入院の為に通常必要な交通費(電車賃、バス代、タクシー代等)
・治療の為に、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師による治療を受けた際の施術費
・その他

還付を受けるために必要なもの

・確定(還付)申告書(給与所得者は源泉徴収票)
・領収書(コピーは×)
・印鑑、銀行等の通帳

*確定(還付)申告書は地元の税務署においてあります。
*申告期間は翌年の2月16日から3月15日の間です。ただしサラリーマンの方の還付は1月以降受理されます。

2009年4月15日

医院案内

加治矯正歯科クリニックのアクセスと医院案内です。

医院名 加治矯正歯科クリニック
院内紹介はこちら
医院の外観
住所 〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-39-1 2F
電話番号 03-6450-6440
FAX 03-6450-6441

診察時間
平日 10:00~19:00
※休診日はお問い合わせください(週末診療あり)

アクセスマップ

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-39-1 2F


大きな地図で見る

電車でお越しの方
電車でお越しの方

【JR山手線】原宿駅より徒歩5分
【東京メトロ千代田線/半蔵門線/銀座線】表参道駅より徒歩5分
【東京メトロ千代田線】明治神宮前駅より徒歩5分

2009年4月14日

よくある質問

いま虫歯があります。一緒に虫歯の治療はできますか?
表側矯正と裏側矯正の違いは何ですか?
矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?
上の前歯の並びだけが気になるのですが、部分的な矯正はできますか?
矯正歯科の治療費も医療費控除の対象になりますか?
矯正歯科治療では抜歯が必要だと聞いたのですが......
矯正の治療期間と通院間隔はどれくらいですか?
矯正の治療中に引っ越した場合は、どうすればいいですか?
矯正の治療中の痛みはどの程度ですか?
装置が壊れたらどうすればいいのですか?
矯正装置を着けたら、食べ物の制限はありますか?
矯正装置をつけたままスポーツや楽器の演奏はできますか?
矯正歯科の治療後、もとに戻ったりしませんか?
矯正歯科治療中に妊娠しても大丈夫ですか?
目立たない矯正器具はありますか?
矯正歯科治療中の歯磨きは大変ですか?
ブリッジや差し歯があります。矯正歯科治療はできますか?
しばらく通院できなくても大丈夫ですか?

装置が壊れたらどうすればいいのですか?

装置が壊れた、外れた場合は、なるべく早くご連絡ください。次回のお約束日にでも大丈夫な場合と、至急処理する必要がある場合があります。

矯正装置は入れ歯などと異なり、治療期間内にだけ効果を発揮する器具です。耐久性を求めることが目的の装置ではないので、治療中に壊れてしまうことがあることをご理解ください。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

矯正装置を着けたら、食べ物の制限はありますか?

キャラメル、ガム、グミなどが引っ掛かり、ワイヤーが壊れてことがありますので控えたほうが無難です。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

矯正装置をつけたままスポーツや楽器の演奏はできますか?

出来ますが注意が必要な場合があります。まず、トランペットのように唇にマウスピースを押しつけるタイプの楽器は、表側に矯正装置がついていると痛いことがあります。また、スポーツでは格闘技が要注意です。

こういった場合は、装置をガードする歯科用マウスピースを使って対応することができますので、治療前にご相談ください。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

治療後、もとに戻ったりしませんか?

すべての患者さまは、矯正装置をはずした後に保定を行う必要があります。装置をはずした直後の歯はかなり動揺していますので、きちんと保定を行わないと歯が動き出す場合があります。

通常、この保定には保定装置(リテーナー)という後戻りを防止する装置を用います。この装置をきちんと使用することも矯正歯科治療の大事な一部です。

保定期間は、最低でも歯を動かしたのと同じ期間、できれば2年は必要です。その後も、正しい噛み合わせを維持するためには、年に1回の定期検診を受けることが大切です。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

矯正治療中に妊娠しても大丈夫ですか

大丈夫です。つわりが激しい時期など長時間の診療や通院が難しいこともありますが、治療自体が問題になることはありません。
しかし、レントゲン写真をとることはできるだけ避けたほうが安心です。当院では最新のデジタルレントゲンを導入しており、従来のレントゲンに比べてX線量が10分の1程度で済みますが、妊娠の可能性がある場合は必ずご申告ください。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

目立たない矯正器具はありますか?

歯の色に近い矯正装置や透明な矯正装置なら、あまり目立ちません。また歯の裏側に装置をつける方法もあります。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

治療中の歯磨きは大変ですか?

歯に何もつけない状態と比較すると歯磨きは大変になります。矯正装置を付けることで歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯周病といったお口の中の病気になる方もいらっしゃいます。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

ブリッジや差し歯があります。矯正歯科治療はできますか?

差し歯は問題ありませんが、ブリッジの歯を動かす必要がある場合、一度ブリッジをはずし、1本1本の歯に装置を付けることがあります。

ただし、天然歯(治療をしていない歯)と比べて接着剤がつきにくいため、何度か治療途中で矯正装置がはずれてしまう可能性があります。はずれたときには再度接着剤でつけ直せば問題ありません。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

しばらく通院できなくても大丈夫ですか?

矯正歯科治療は長期間かかりますから、その間に都合によりしばらく通院できなくなってしまうこともときにはあると思います。

たとえば出産やけがのための入院や、短期間の留学や受験で忙しいなどです。そのような場合でも、しっかり歯磨きをしていれば特別問題はありません。ただし、その間は治療の進行が遅くなります。

もしも矯正装置が壊れてしまったときには、何らかの応急処置が必要になる場合があります。その際にはスグにご連絡ください。

初診予約へ
その他のよくあるご質問へ

2009年4月13日

個人情報について

加治矯正歯科クリニック(以下、当院)は、ご予約やご相談・資料請求などで皆様に個人情報の提供をお願いすることがあります。当院は、ご提供いただいた個人情報に関して本「プライバシーポリシー」にし、取り扱いに細心の注意を払っています。

当サイト上でお伺いする個人情報について

ご予約やご相談、資料請求時にお伺いする個人名、メールアドレス、その他の個人情報は、適切にご予約を受付けたり、ご相談内容、資料請求に適切にお答えするために必要なものです。これら以外の目的では使用致しません。

個人情報の開示について

当サイトは利用者の個人情報を原則として開示することは致しません。

個人情報の利用と提供について

当院では、お答えいただいた個人情報を、販売したり、貸し出したりすることはありません。下記の場合においてのみ、個人情報を外部に提供することがあります。

・利用者の方の同意があった場合
・裁判所や警察などの公的機関から、法律に基つ"く正式な照会要請を受けた場合
ご利用者にサービスを提供する目的で、当院からの委託を受けて業務を行う会社が情報を必要とする場合。(ただしこれらの会社も、個人情報を上記の目的の限度を超えて利用することはできません。)

尚、ご相談に関しまして、公益性があると判断した内容を当サイト及び当院関連サイト上で公開する場合がありますがその場合は個人情報が特定されない状態で公開します。

当院の個人情報管理責任者

加治矯正歯科クリニック
院長 加治 初彦

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-39-1 2F

2009年4月11日

待合室

待合室

患者さまに少しでもリラックスしていただくために、ヨーロピアン調の家具でインテリアを統一。診療は完全予約制のため、診療中は患者さまの貸切です。どうぞゆっくりリラックスして、治療を受けてください。

治療について疑問・質問等ありましたら、お気軽にスタッフまでお気軽にお声をおかけください。

診療室

診療室

診療室は完全個室です。周りを気にすることなく、リラックスして治療が受けられるよう配慮しています。また、できるだけ治療器具は患者さまの目に付かない場所に配置。クリニックらしくない空間を演出しました。

ブラッシングルーム

ブラッシングルーム

治療前、時間がなくて家でブラッシングできなかった、という方も大丈夫。当院ではブラッシングコーナーを完備しています。どうぞ、診療前にご利用ください。

2009年4月 4日

歯をできるだけ抜きたくない方へ

歯をできるだけ抜きたくない方へ

"歯科矯正には必ず抜歯が必要"そんな話を聞いたことはありませんか?いくら綺麗な歯並びのためとはいえ、健康な歯を抜くのは誰でも抵抗があるはずです。そこで当院では、できるだけ歯を抜かない矯正治療を心がけています。

当院では、まず第一選択として、歯を抜かない矯正治療を考えます。歯を抜かなくても治せる患者さまには、無理に抜歯はしません。綿密な治療技術を立て、なるべく健康な歯を残せる治療計画を立てます。

抜歯が有効な場合も

抜歯が有効な場合もとはいえ、患者さまの歯並びによっては、小臼歯などの抜歯が必要な場合もあります。また抜歯したほうが、よい仕上がりになるケースがあるのも事実です。

残念ながら、「100%歯は抜かない」とは言い切れません。抜歯が必要な場合は、メリット・デメリットをシッカリ説明し、最終的には患者さまにご判断をいただいております。

2009年4月 1日

あなたの口もとはどのタイプ?

"私のこの歯並びも本当にキレイになるの?" と思っている方はいませんか?どうぞご心配なく。近年の治療技術の進歩は目覚しく、従来では難しかった症例でも十分改善が期待できるようになりました。
さあ、あなたも矯正治療で"口もと美人"に変身してみませんか!

叢生(そうせい)/ でこぼこ・八重歯
上顎前突 (じょうがくぜんとつ)/ 出っ歯
反対咬合 (はんたいこうごう)/ 受け口
上下顎前突 (じょうげがくぜんとつ)
開咬 (かいこう)
病的歯牙移動(後天的な出っ歯など)
難しい不正咬合

叢生(そうせい)/ でこぼこ・八重歯

叢生(そうせい)/ でこぼこ・八重歯あごに対して歯が大きく、歯のはえるスペースが狭いので、デコボコに重なりあっている状態です。
いわゆる"八重歯"もこのタイプに属します。

エピソード:歯並びが良いとむし歯や歯周病を防げるの?
ブラッシング指導をしていた患者さまに「わたしも矯正した方が良いんでしょうか?」と尋ねられました。
歯がデコボコに重なりあっている状態(叢生)では、清掃性も悪くなり、結果としてむし歯や歯周病の問題が引き起こされてしまう、と考える方は多いと思われます。
しかし、文献をいくつか見てみると、意外にも叢生そのものとの関与性は高くないことが言えます。
歯周病や、むし歯を引き起こすう蝕は感染症であり、発症の原因は細菌です。叢生はブラッシングし難い点から感染症のリスクを上げることは事実ですが、根本的には如何にプラークコントロールをしているか、ということの方が重要度が高いと言えます。
叢生(そうせい)/ でこぼこ・八重歯
「歯並びが悪いから、将来むし歯や歯周病になります」というような言い方は、今のところ十分な根拠に基づいてはいません。
歯並びの良い人でもむし歯や歯周病になりますし、「まずプラークコントロールありき」で、次に環境を整えるために矯正が存在する、と考えるのが妥当でしょう。

上顎前突 (じょうがくぜんとつ)/ 出っ歯

上顎前突 (じょうがくぜんとつ)/ 出っ歯上あごや上の前歯が前に飛び出している状態です。歯だけが前へ飛び出ている場合と、上あご全体が突き出ている場合があります。

エピソード:歯列が混雑していなければ矯正の対象にはならないの?

上顎前突 (じょうがくぜんとつ)/ 出っ歯患者さまは14歳の中学2年生。臼歯部のう蝕治療で来院されました。叢生も少なく、噛み合わせについても特に問題があるようには思えません。普段は意識して口を閉じている、とのことですが、リラックスした状態では口唇が完全に閉鎖しきれず、上顎前歯が口元から少し見えています。

矯正医としての日常臨床で、もし一般歯科と大きく異なる視点があるとしたら、それはまず患者さまの骨格を見ているということでしょう。骨格を見る、とは、顔を見て、その中に占める歯の三次元的な位置関係を把握している、ということです。患者さま一人ひとりはそれぞれ異なる骨格のタイプに属しており、それによって基準となる頭蓋骨に対しての三次元的な歯列の占める位置も影響を受けています。
上顎前突 (じょうがくぜんとつ)/ 出っ歯

矯正治療ではまず叢生の除去、つまり混雑の解消があるわけですが、顔の中でどこに歯列があるべきか、というアプローチも同時に考慮していきます。患者さまにとって理想的な上下歯列の位置が特定の場所に存在するはずで、矯正治療は、その位置になるべく近い場所に歯列を並べようと考えるわけです。したがって、歯列が混雑していないから矯正の対象にならないというわけではないことが理解できると思います。

矯正治療では歯の混雑の解消だけではなく、頭蓋に対する歯の3次元的位置の是正も考慮します。したがって、骨格系と歯の位置、それに伴う審美性を意識することが重要になってくるのです。
上顎前突 (じょうがくぜんとつ)/ 出っ歯

反対咬合(はんたいこうごう)/ 受け口

反対咬合 下の歯が上の歯より前に出ている咬み合わせを反対咬合(受け口)といいます。受け口の人は、食べ物がよく噛めないだけでなく聞き取りにくい話し方になります。また、顔つきもしゃくれた感じになり、引っ込み思案になってしまう方も少なくありません。

エピソード:子供の矯正の適切な治療時期ってあるの?

ご近所に住む30代女性の患者さまがお子様を連れて来院されました。幼稚園に通う5歳の女の子は、いわゆる前歯部反対咬合の状態でした。幼稚園の周りのお子様と比べてそれほど心配するほどでは無かったかもしれませんが、反対咬合は一般の方にも分かりやすいと言え、お母様が心配されるのも無理ないのかもしれません。
反対咬合

反対咬合は認知されやすいため、幼少期に早期改善に対しての要求度が必然的に高くなることが多いのですが、下顎の成長は思春期に加速するため、本格的な治療を開始する時期については十分な見極めが肝要となります。ただし、万一、下顎骨が大きくずれた位置まで成長したとしても、外科的アプローチを併用すれば、ほとんどが解決できます。

成長期に口の中の機能に影響を与えるような咬合は早期に対応するべきですが、早期治療が結果的にその患者さまにとって本当に必要かどうかを十分考慮することが重要になってきます。

上下顎前突 (じょうげがくぜんとつ)

上下の前歯、または上下の骨が出ている状態を上下顎前突といい、口全体が前に出ているように見えます。普段から口が開いてしまうといった特徴があります。

開咬 (かいこう)

開咬前歯が咬んでいない状態です。口を閉じても前歯に隙間が開いたままだったり、多くの場合、サ行・ラ行をうまく発音できない、食べ物をよく噛めないなどの症状を伴います。多くの場合、開咬の患者さまは「舌を歯の間から突き出す癖」を持っています。

エピソード:上下の前歯同士の接触が無いだけで、矯正の対象になるの?

18歳の大学生が右顎間接部の違和感を訴えて来院されました。叢生はほとんどなく、上下共に歯並びはきれいです。しかし、咬合を見てみると、臼歯部付近は接触があるのですが、前歯部分はしっかりと噛めていないようです。ご本人にはあまり自覚症状はなく、日常の食生活では特に不自由を感じている様子は見受けられませんが、ここ1ヶ月ほど、たまに耳の前方部を押すと痛みを感じているとのことでした。

開咬

人は固いものを噛むときなどは50kg程度の力を使っていると言われており、一見小さく見える歯でも、非常に大きな力を支える力があることがあります。しかし、これはあくまでも咬合のベクトルが一致しているという条件のもとでのみ可能なのであり、上下の前歯同士の接触のないこの患者さまは、結果として、臼歯に大きな負担がかかりやすい状況が続いているのです。

開咬の患者さまは、顎関節症のリスクが高いと言われており、一見、歯の混雑もなく、審美性にも問題がないこの患者さまも、咬合の機能的な側面から考えると、問題点は非常に大きいと言えます。

病的歯牙移動(後天的な出っ歯など)

病的歯牙移動(後天的な出っ歯など)もともと問題の無かった歯並びなのに、口腔内に何らかの問題を起こして後天的に歯が移動してしまうことを「病的歯牙移動」といいます。

エピソード:最近出っ歯になってきたんです!!!

50歳女性が歯石除去を希望して来院された時のことです。実は、今回来院しようとされた理由がもう1つありました。
病的歯牙移動(後天的な出っ歯など)それは、毎日口紅を塗る時に、前歯がどんどん前に出てきたように感じるということでした。
上顎前歯には隙間があり、下顎前歯にはわずかな叢生があります。ぜひ出っ歯を元に戻したい、とご希望されましたが、唇は完全に閉じることが難しくなっており、骨の破壊がかなり進んだ状態でもありました。口腔内は、歯石やプラークの沈着が見られ、歯周病はかなり進行していました。

もともとはきれいに並んでいた前歯。
歯周病が進むと、まず咬合力を支えている臼歯部が一部喪失したり傾斜を起こしたりします。そして、歯の喪失や傾斜は、上下顎の咬み合せの基準位置を狂わせてしまいます。この臼歯部での咬み合せ位置のズレは前歯では、ほぼ3倍に増幅されると考えられています。

臼歯部のわずかな基準位置からのズレも、下顎前歯は上顎前歯を大きく突き上げることになり、結果として、前歯は前に張り出してしまうのです。

【治療前】
治療前
next
【治療後】
治療後

最近出っ歯になったと感じるのは、直接的には、下顎前歯が上顎前歯を突き上げているからです。改善のためには、矯正治療で上顎前歯を舌側へ引くことが改善と思われますが、その前提として、まず、歯周病の感染部位を除去し、臼歯部の傾斜を元の位置に起こすなどの、下顎前歯の上への突き上げを取るアプローチが必要となってくるため、必然的に、矯正期間が長くなる可能性が高くなります。

また、上顎前歯の骨の破壊が進んでいるようなケースでは、残念ながら抜歯と補綴という形になるケースも多いかもしれません。

2009年3月 « トップへ » 2010年3月


コールバック予約